「総合型選抜って、うちの子に向いているのかな」と気になって調べていたら、気になるニュースを見かけた保護者の方も多いのではないでしょうか。
文部科学省が、総合型選抜をはじめとする「年内に合否が決まる入試」に対して、面接を必須にする方向で検討を進めているというニュースが報道されました(TBS NEWS DIG、2026年3月)。
これは保護者として、どう受け止めればいいのか。結論から言うと、慌てる必要はありませんが、知っておくべきことはあります。 この記事では、制度が変わる背景と、今から子どもに必要な準備をわかりやすくお伝えします。
なぜ「面接必須化」が議論されているのか
そもそも総合型選抜は、学力試験の点数だけでなく「なぜこの大学に行きたいのか」「高校時代に何に取り組んできたか」という人物・意欲を総合的に評価するための入試方式です。
ところが近年、本来の趣旨から外れた運用が広がっています。例えば、ある大学の入試では学力テストが220点満点中200点(約91%)を占め、書類や小論文はほぼ飾りのような配点になっていた、という例が実際に指摘されています。これでは事実上「学力試験のみで決まる入試」であり、高校側から「一般入試の前倒しになっている」と強い批判が出ていました。
こうした「形骸化」を是正するために、面接を必須化して多面的な評価を取り戻そう、というのが今回の動きです。
2027年春入学の入試から適用される見込みと報じられていますが、具体的な内容は2026年6月ごろに文科省から正式に公表される予定です。まだ確定していない部分もある点はご承知おきください。
保護者が「勘違いしがちなこと」
ここで一つ、重要なことをお伝えしたいと思います。
「面接が必須になるなら、面接対策の塾に通わせなければ」と焦る気持ちはよくわかります。でも、形式的な面接対策を積み重ねても、意味がないというのが私たちの見立てです。
面接で問われるのは、「この大学で何を学びたいのか」「なぜこの大学でなければならないのか」という、子ども本人の言葉です。テンプレートの回答を暗記して臨んでも、審査員はすぐに見抜きます。実際に私たちがサポートしてきた生徒を見ていると、面接で高く評価される子に共通しているのは「対策をした子」ではなく、「自分の経験と志望理由が一本の線でつながっている子」です。
さらに、最近は「事前提出レポート」や「小論文」で生成AIを使う受験生が増えており、大学側もその問題を把握しています。だからこそ面接では**「本当に本人の言葉で語れるかどうか」**がより厳しく問われる方向に動いています。
今から子どもに「やらせること」「やめさせること」
やらせること① 夕食の場で「なぜ?」を問いかける習慣
面接の準備は、問題集を解くことではありません。「なぜそれに興味があるの?」「具体的にはどういうこと?」という日常の対話が、子どもの自己分析を深め、面接での表現力を育てます。特別な時間を作る必要はなく、夕食の場で一言問いかけるだけで十分です。
やらせること② 志望大学のオープンキャンパスに参加する
面接で「なぜこの大学か」を語るには、実際に大学に足を運んで感じたことが必要です。パンフレットやウェブサイトの情報だけでは語れない「本物の志望理由」は、オープンキャンパスから生まれることがほとんどです。高2のうちに行くことが理想ですが、高3の春でも遅くありません。
やめさせること① 「面接対策」として台本を暗記させる
台本を覚えさせると、予想外の深掘り質問に対応できなくなります。「なぜ?」と一度聞かれただけで答えられなくなる子は、準備が「暗記」になっている場合がほとんどです。
やめさせること② 志望理由書を親が代わりに書く
面接では「志望理由書に書いたこと」を深掘りされます。子ども自身の言葉で書いていない内容は、面接で一貫性が崩れてすぐに見抜かれます。親が読んでフィードバックすることはOKですが、内容を考えたり代わりに書いたりすることは逆効果です。
まとめ:制度が変わるほど「本物の準備」が有利になる
面接必須化は、受験生にとって「対策すべきことが増えた」というより、**「表面的な対策では通用しない入試になる」**という変化です。
逆に言えば、本質的な準備(自己分析・志望動機の深掘り・自分の言葉で語る力)ができている受験生にとっては、制度改正はむしろ追い風です。
慶教ゼミナールでは、こうした本質的な準備を一貫してサポートしてきました。「うちの子は総合型選抜に向いているのか」「今から何を始めればいいか」という疑問も、無料説明会で丁寧にお答えしています。
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