

埼玉県狭山市出身。学園高等学校グローバルコース出身で、中学2年時にフィリピン・セブ島に1ヶ月の語学研修に参加。英検準1級を取得。高校時代は、地元狭山市の人口減少問題に向き合い、子どもたちに地域愛着を持ってもらうための「絵本プロジェクト」を実施。クラウドファンディングで資金を調達し、200冊の絵本を製作・配布し、日本テレビなど複数のメディアに掲載される。バスケットボール部部長を務めるなど、複数の活動を両立させた。2024年度、総合型選抜で慶應義塾大学環境情報学部に現役合格。現在は研究会で社会学とコミュニケーションを掛け合わせた研究を行いながら、地域活性化活動を継続中。

出会いは「何もない町」との向き合い方
土谷さんのターニングポイントは、高校の授業でした。「狭山市って何もないな」と感じていた彼女でしたが、地域を深く知る授業を通じて、狭山市に隠れた魅力が多くあることに気づきます。その後、狭山市が開催するアクションプランコンテストに出場することを決めました。
高校2年生時のコンテスト出場では、狭山市の人口減少・人口流出という課題に対し「子どもたちに地域愛着を持ってもらうこと」が解決策になるという仮説を立案。その実行手段として、絵本制作というアイデアを提案しました。
高校で実現した「200冊の絵本プロジェクト」


コンテストで評価を得た土谷さんは、すぐに実行に移します。
具体的な活動内容:
- 狭山市のキャラクター「オリピー」(黄色い妖精)を活用した絵本制作
- 絵本は狭山市の複数のスポットを巡る物語で、子どもたちの興味を引く工夫を施しました
- クラウドファンディングで資金を調達し、約200冊を地元の幼稚園や図書館に寄付
- 絵本を読んだ子どもから「実際にそこに行ってみた!」という声が、最大のモチベーションに
この活動は日本テレビや新聞などメディアに複数掲載され、地域活性化への真摯な取り組みとして認識されるようになりました。
受験への転機:総合型選抜という選択肢
土谷さんは中学生の頃から定期テストを頑張り、指定校推薦(上智大学)での進学を当然視していました。しかし、高校2年生終わりに参加したコンテストのOB・OG説明会で、複数の先輩が「現役で難関大学に合格した」という話を聞きます。
そこで初めて「総合型選抜」という選択肢を知った土谷さんは、高校3年生の4月ごろから意識を切り替えることにしました。
総合型選抜を選んだ理由:
主体性や問題解識力をアピールできる可能性
自分が行ってきた課外活動や探究活動が評価される制度
自分の人間性を見てもらえるかもしれない
親の不安を乗り越えて
ただし、親の反応は複雑でした。指定校推薦なら「確実に合格」できるのに、なぜ危険な総合型選抜を選ぶのかという質問が何度も出されました。
土谷さんは親に「浪人覚悟で、SFCに行く」と決意を伝え、説得に当たります。その姿勢が親の理解につながり、応援を得ることができました。
7月から始まった約2ヶ月の総合型選抜対策
時間が限られていた中、土谷さんが取った対策方法が参考になります。
自己分析:
- YouTubeや学校の進路指導で情報収集
- 指導される中で「今からは難しい」というネガティブな意見ももらいましたが、諦めず塾に入塾
- ノートに「なぜ?」を何度も問い、高校時代の全活動から一本の軸を見つけ出す作業を実施
志望理由書(2000字)の作成:
- 最初は1万字以上で執筆し、そこから重要な部分を2000字に圧縮
- 研究テーマ:「地域愛着形成のためのコミュニケーション方法と環境要因」
- コミュニケーション学、心理学、地域創生という複数の学問領域を組み合わせる視点を提示
A4ポスター(自己紹介資料):
- ビジュアルで「気に入ってもらう」ことを意識
- 大きな写真と短めの見出しで見やすさを重視
- 「インパクト」より「自分らしさ」を優先
塾での対策:
正しい情報と正しい方向性を知ることが、限られた時間の中では最も効率的だと気づく
週3回のペースで通塾
書類添削と自己分析をメインに実施
面接本番での「勝ちを確信した瞬間」
書類審査を通過した土谷さんは、2週間の面接対策期間を設定。ここで特徴的だったのは「想定質問の準備をしない」という選択です。
面接対策のアプローチ:
- 自分の言葉に向き合う
- 志望理由書に書いたデータを正確に読み取れているか確認
- 自分の人間性を伝えることに注力
面接本番(約30分):
- 前半20分:志望理由書や活動について質問される
- 最後の10分:「大学生活で楽しみなことは?」「どんな友達を作りたい?」など、合格前提の質問へシフト
- この質問内容の変化が「もしかして、受かるかもしれない」という確信につながりました
印象的だった質問:
メディアに掲載された理由について、「どこを評価されたと思うか」を聞かれ、自分の社会への貢献を考え直す機会に
読んだ論文の中で「自分の研究に使えない部分」を聞かれ、焦った経験も
SFCを選んだ理由
土谷さんは春休みに数回キャンパスを訪問し、SFCへの確信を深めました。
SFCの魅力:
「ジェネレーター」というコンセプト:リーダーシップではなく、チームの一員としてチームを支える人物像に共感
広大で自然豊かなキャンパス環境
1年生からの研究会(ゼミ)参加が可能で、複数の分野を自由に選択できる
必修科目が少なく、自分が学びたい授業を選べる
現在の大学生活
現在、土谷さんは国際寮に住み、留学生と日常的に英語でコミュニケーションを取る環境にいます。
取り組み中の活動:
- 研究会:社会学とコミュニケーションを組み合わせた研究テーマ
- フィールドワーク:コミュニティでのコミュニケーション観察と分析
- 高校時代の地域活動の継続:学問的視点をベースにしたより深い取り組み
- バスケサークル、留学生スポーツサークル
高校時代は「目の前の課題に無我夢中で取り組む」スタイルでしたが、大学では「見たいものを定め、そのために何をするかを構築する」という学問的アプローチに進化させています。
受験生・保護者へのメッセージ
土谷さんからのアドバイスは、総合型選抜受験者にとって重要な示唆に満ちています。
総合型選抜で評価される要素:
- 個人の性格や過去の経験を見てくれる制度
- 高い学力よりも、強い思いや継続的な活動が評価される
合格のカギ:
- 自信を持って、自分の人生を語ること
- 自分にしかない経験と視点を全面的にアピール
- 「なぜそれをするのか」の軸が明確であること
親御さんへ:
一般的な「安全な選択肢」ではなく、子どもの主体性を信じることの価値
子どもが「本当にやりたいこと」に覚悟を持っている場合、応援することの大切さ
まとめ
土谷さんの合格は、高校時代の地道な活動実績、明確な問題意識、そして自分の経験を言語化する力の組み合わせによって実現しました。総合型選抜は、テストの点数では測れない、その受験生の人生経験と思考力を評価する制度です。
現在、高校生の皆さんも保護者の方も、まずは「自分たちの子どもが、何に本気で向き合っているのか」を見つめ直す時間を作ることが、総合型選抜突破への第一歩になるのではないでしょうか。
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塾長
京都大学 経済学部 経済経営学科卒
東大寺学園高等学校卒。
総合型選抜(AO入試)にて京都大学経済学部に現役合格。
高校時代は生徒会長として学校運営に携わる。
知性を競う全国放送のクイズ番組「Qさま!!」出演。
総合型選抜は、単なる「AO 入試」ではなく、あなたの人生経験すべてが評価される、最も公平な入試形式です。逆転合格の扉は、あなたにも開かれています。
当塾では、堀井さんのような挫折を合格に導く支援してきた実績があります。あなたの経験、成績、志望校を聞かせていただき、総合型選抜での合格可能性を無料で診断するカウンセリングを行っています。
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